【 施工前 】
施主様はこまめに屋根のメンテナンスで塗装工事をされ既に3回位塗り替えをされ、今回は定年も近くなり今後は、屋根をメンテナンスしなくてもいいよにという事で、施主様ご自身でディプロマットという屋根を探され、弊社の施工事例を見て連絡をいただきました。
既設の建物も、壁などは、まだ塗装が綺麗です。
屋根は太陽の影響をもろに受けるので、劣化と雨だれが目立ってきています。
【 施工中 】
工事中は、勾配が急なため屋根に足をかけて踏んばると熱くなっていることもあり表面の石が取れてしまうので、なるべく仕上げ面で踏ん張る作業は気をつけて作業しています。
多少、石が取れてしまったところは専用の補修材にて補修しています。
【 施工後 】
今回使った屋根材はディプロマットという鋼板に着色した石の粒を付けた屋根材で、板金屋根では横葺きという吹き方に分類されるものです。
Cafeと言う色(茶色系)で仕上がっています。
前の屋根色が膨張色だったので、印象がガラッと変わって引き締まった感じがします。
元々壁の塗装は綺麗だったのがより綺麗にみえます。。
ディプロマットとは。
ディプロマットはジンカリウム鋼板という鋼板にセラミックコートした天然石の粒を貼り付けた屋根材です。
ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板とほぼ同じメッキ(アルミニウム55%溶融亜鉛43.4%シリコン1.6%)で製造過程が違いガルバリウム鋼板より耐候性が優れている様ですが、亜鉛鉄板との、耐久比較で3~6倍ということなので、大差はないと思います。
自分としては、国産材料ガルバリウム鋼板の方が均一性能がある気はしますが・・・悩むところです。
メッキの構成材が一緒なので、材料の特性は基本同じです。
天然石は、カタログで謳っている様に、色の変化は少ないと思います。
結構時間の経っている屋根を見ても新品のものとは違いますが、色の変化や汚れは少ない気がします。
また、板金単体の屋根に比べ雨音などの音には石の粒の効果か少なくなっていると思います。
屋根材が板金でいう横葺きのなるので勾配は2.5/10(2.5寸勾配)以上必要なので、勾配の緩い屋根には向きませんが、コロニアル屋根のカバーなどは必要勾配がそれ以上必要なので適しているかもしれません。(板金屋根は基本的に対応しているものが多いです。)
屋根の重さは板金屋根なので、カタログにある様に他の屋根に比べ断然軽いです。
石が付いているため、加工や切断がしにくいですが、仕上がりの雰囲気は落ち着いていて良いと思います。