金属屋根は瓦葺き・スレート葺きと比べて軽量で１㎡あたり通常重量比で瓦葺きの１/７・スレート葺きの１/３程度の重さしかなく耐震性を確保するのに有利です。

屋根の角度（勾配）は屋根の種類や形状によって対応できる最低基準が異なりますが、瓦・スレート屋根は最低　３/１０（3寸勾配）以上 に対し、板金屋根は３/１０勾配以下の屋根にも対応した屋根もあります。曲面の屋根も可能で適応できる屋根の種類が広いです。

主に水上から水下方向にラインの入る縦葺き（立平葺き・瓦棒葺き）と 軒先と平行にラインの入る横葺き（一文字葺き・段葺き）、 山形の断面が続く折板葺き（ハゼ式・ボルト式）などがあります。 縦葺きはすっきりとしたシャープなイメージの屋根で対応勾配も広く モダンなデザイン住宅にも使われることが多くなってきました。
横葺きは、和・洋を問わずあらゆる屋根にマッチし品の良い落ち着いたイメージの 屋根です。 社寺・仏閣の屋根から幼稚園など使う建物の種類も多いです。 折板葺きは、工場や駐車場など梁の間隔の広いの建物に使われることが多いですが 緩勾配に最も対応しており屋内スペースを広く取れるため住宅でも使われます。

現在、主流となっているのは、ガルバリウム鋼板に塗装を施したカラーガルバリウム鋼板 （以後カラーGL）です。他にもステンレス・銅板・チタンなどもあります。ガルバリウム鋼板とは、基材の鋼板に、重量比でアルミニウム55％亜鉛43.4％シリコン1.6％ のメッキをしたもので、昔から使われていた亜鉛鉄板（トタン）と比べ3～6倍の耐食性が あります。
また、容積比でアルミニウムは、８０％もあり高い熱反射率のある材料です。 アルミニウムの熱反射は、その性能から車のフロントガラスなどにつける アルミ箔の貼った日除けが多いのはその為です。 カラーGLはそのｶﾞﾙﾊﾞﾘｳﾑ鋼板に塗装を施したもので、カラーバリエーションのみでなく 最近は、遮熱性・耐汚染性などの性能をつけた塗装が有ります。

ガルバリウムは金属です。熱の伝わりが早いですので、 日が当たればものすごく熱く、日が暮れればものすごく冷えます。 屋根材自体に断熱効果はまったくありませんので、 その下の構造で、断熱層を設けるか、通気層や遮熱シートなどで、 熱を逃がすことや熱を跳ね返す効果を狙うとよりよいです。

雨が降ると、鉄板にあたる雨の音が部屋に響きやすいです。 雨音ですが、鋼板の振動で音を発生しますので、 "そのすぐ下に音を吸音する材料を置くことが効果的です。" 一例としては、シージングボードと呼ばれるものがあり、 木の繊維をボード状にしたもので12mmの厚さがあります。 これを野地板とガルバリューム鋼板の間に入れると、 鋼板の振動を防ぎ、吸音するようになります。
他にも、防振シートなど、音鳴りについては色々対応出来るものがあります。

屋根材同様、材料として１㎡あたりの重量が軽量なため 構造への負担が少なく建物が重くなることを低減できます。 一般的に、乾式工法と呼ばれるも工法で製品（加工品）を 釘、ビスなどで取り付ける工法で作業します。

地面に対して垂直方向を長辺方向で貼る縦貼りと 地面に対して水平方向を長辺方向で貼る横貼りがあります。
シャープなラインが通るものやエンボス加工した タイル調のものや、石積み調のものなど建物に合わせて 色々な仕上がりのものがあります。
成型品を加工、取付するため製品のムラが少なく均一な仕上がり となりますが、ジョイントが発生するため、塗り壁や吹き付けなど 湿式工法のようにジョイントを埋めて目立なくすることはできません。

現在、主流となっているのは、ガルバリウム鋼板に塗装を施したカラーガルバリウム鋼板 （以後カラーGL）です。
他にもステンレス・銅板・チタンなどもあります。 ガルバリウム鋼板とは、基材の鋼板に、重量比でアルミニウム55％亜鉛43.4％シリコン1.6％ のメッキをしたもので、昔から使われていた亜鉛鉄板（トタン）と比べ3～6倍の耐食性が あります。 また、アルミニウムは、容積比では８０％もあり高い熱反射率のある材料です。

アルミニウムの熱反射は、その性能から車のフロントガラスなどにつける アルミ箔の貼った日除けが多いです。
カラーGLはそのガルバリウム鋼板に塗装を施したもので、カラーバリエーションのみでなく 最近は、遮熱性・耐汚染性などの性能をつけた塗装が有ります。
成型品として、カラーＧＬをロール成形した角波サイディング・スパンドレルや 弾熱材を挟みこんで一体成型成型する金属サイディングなどがあります。